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なでしこ、新監督にU20高倉麻子監督が有力 [スポーツ]

女子日本代表なでしこジャパンの、4大会連続となるリオデジャネイロ五輪出場が絶望的になった。
日本(FIFAランク4位)が中国(同17位)に1-2で敗れ、
1分け2敗の勝ち点1で6チーム中5位。
残り2連勝でも出場権を得る2位以内の確保が厳しくなった。
11年の女子W杯優勝に導いた佐々木則夫監督(57)は今大会限りで退任することが確実。
後任はU-20(20歳以下)女子代表の高倉麻子監督(47)が有力候補になる。
次戦は7日にベトナム(同29位)と戦う。
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リオに行けない。日本の五輪出場が絶望的になった。
就任後10勝1分け1敗だった中国に引導を渡され、佐々木監督はサポーターに懇願した。
拡声器を手に「選手は3大会連続(11、15年W杯、12年五輪)で結果を出してきた。
どうか選手を責めないでやってください」。世界の頂点に立った名将が釈明に追われた。

なでしこジャパンの一時代が事実上終わった。
07年12月の就任後、11年W杯で初優勝、12年五輪と15年W杯では銀メダルに輝いた。
女子の歴史を塗り替え続けてきたが、世代交代に失敗し、今大会は遺産を食いつぶす形になった。
「必ず勝たないといけない勝負どころで結果を出させてあげられなかった。僕の責任は大きい」と声を振り絞った。

敗退が確定した場合、今大会限りでの退任を表明することが確実だ。
会見では「指導者として僕がいいかどうかは、皆さんの意見をもらうことになる」と明言しなかったが、
昨年末には「今年は申(さる)年だから俺も去る。もう3、4年やれと言われてもパワーが出ない」と、
リオ五輪後に退任する意向を示唆していた。
日本協会を離れた後は古巣のJ1大宮に復帰予定。9季にわたった長期政権に幕が下ろされる。

後任は、女子代表史上初の女性監督となる見通しだ。
日本協会は20年東京五輪に向けて代表OG、W杯経験者を就かせたい考えを持つ。
有力候補に挙がるのがU-20女子代表の高倉監督だ。
現役時代は95年W杯で8強に入るなど国際Aマッチ通算79試合20得点。
指導者としては14年のU-17W杯で日本を初優勝に導き、申し分ない実績を誇る。

ただし、契約時期の問題を詰めなければならない。
本人は今年11月に開幕するU-20W杯(パプアニューギニア)まで指揮したい意向を示しており、
大会が終わる12月までA代表と兼任するか、代行監督を置くか対応が必要になる。
試合後、強化責任者の野田朱美女子委員長は監督交代について
「残り2試合を最後まで見届けてから考えたいが、思うところはある。
一からやらなければいけない部分もある」と話した。
次の世界大会の19年W杯フランス大会、そして東京五輪へ。なでしこジャパンが転換期を迎えた。

◆高倉麻子(たかくら・あさこ)
1968年(昭43)4月19日、福島市生まれ。
福島成蹊女子高、和光大を経て読売ベレーザ(現日テレ)入団。
89年に始まった日本女子リーグの開幕戦で得点者第1号になるなど通算226試合44得点。
日本代表では91、95年の女子W杯に出場。
96年アトランタ五輪も経験した。
04年の引退後は普及に努め、13年にU-16代表監督に就いた。
現在はU-20とU-23の代表監督を兼任。夫は東京Vの竹本一彦GM。


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